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ラバーダム防湿は必要か?

ラバーダム防湿は、根管治療において非常に重要な役割を果たしております。この方法は、唾液や舌の接触を完全に遮断し、細菌の侵入を防止することが可能となるのです。また、治療中に使用する薬剤や器具が患者様の口腔内に誤って落下するリスクを最小限に抑えることができます。
さらに、ラバーダム防湿により、治療時間の短縮や、技術要素の向上が期待できるというメリットもございます。
従って、根管治療においてラバーダム防湿は必須であると考えるでしょう。
しかし、それ以前にラバーダムのゴムは滅菌されているのか?大腸菌の7倍もあるとされるタービンから出る水は綺麗なのか? そちらの方が危険です。
また、患者さんは苦しい思いをされますし、歯がもろくなる可能性もあります。
根管治療は、最終的に根管内が綺麗になれば良いのであって、根管洗浄が全てであり、当院ではラバーダムを使わなくても成功率は90%以上なので、必要不可欠とは言えない現実です。

目次

根管治療とは

根管治療とは、歯の内部に存在する歯髄が細菌に感染し、炎症や歯の神経が壊死してしまった場合に行われる、歯科医療の一分野でございます。主に歯の機能回復を目指して、感染源や壊死組織を除去し、細菌の再侵入を防ぐための治療を行います。まず初めに、歯科医が患者の歯の状態を診断し、適切な治療法を選択いたします。歯髄を取り出した後、細菌と壊死組織を丹念に除去し、感染が治まったことを確認いたします。次に、根管を形成し、その内部にある細かい隙間やカーブに対応した器具を使用し、歯の中を洗浄・消毒していきます。清潔な状態が保証された後、根管充填材を用いて歯の内部をしっかり埋めることで、細菌の再侵入リスクを最小限に抑えます。このような流れで行われる根管治療は、患者様の大切な歯を救うために、歯科医療の中でも特に重要な位置を占めている治療法でございます。歯の痛みや違和感がある場合は、早めの受診が大切でございます。

マイクロスコープは必要か?

優れた歯科治療を受ける際に求められるマイクロスコープの役割は非常に大きく、その有無が緻密な根管治療の成否に大きく影響を及ぼすことがあります。特に、緻密な作業が求められる根管治療では、マイクロスコープにより歯内部の微細な構造を鮮明に観察することができ、それにより治療の精度が飛躍的に向上します。
しかし、マイクロスコープは必ずしも全ての治療において必須ではない。熟練した歯科医師であれば、マイクロスコープなしでも適切な治療を提供できることもある。しかしながら、根管治療においては、マイクロスコープを用いることでより細かい部分まで確認ができ、治療のクオリティが向上することは確かです。
根管治療を受ける際には、マイクロスコープを導入している歯科医院を選ぶことが、患者様の満足度を高める一助となり、マイクロスコープの有無が必要かどうかを悩むよりも、細部まで気を配った最高の治療を受けることができる歯科医院を選択することで、高級感のある治療体験を手に入れることができます。
しかし、一部に使用するだけで、十分な効果が得られます。

根管治療の成功率

根管治療は、歯科保存学会により高い成功率が認められている歯科治療の一つです。その成功率は、治療方法や患者さんの状態、治療を行う歯科医師の技術によって異なりますが、一般的には85%以上と言われています。

根管治療の成功率を向上させる要因には、以下のようなものがあります。
1. 正確な診断: 歯科医師が根管内の状態や感染源を正確に把握し、適切な治療計画を立てることが重要です。
2. 精密な治療: 根管治療には高度な技術が求められます。歯科医師は、最新の設備や技術を活用し、根管の清掃・拡大・充填を丁寧に行う必要があります。
3. 患者さんの協力: 患者自身が口腔ケアを行い、定期的な検診を受けることで、治療後の再感染リスクを低減できます。
4. 継続的なフォローアップ: 歯科医師が定期的に患者の状態をチェックし、必要に応じて追加治療を行うことが成功率の向上に繋がります。

ただし、根管治療はすべての歯に対して100%の成功率が得られるわけではありません。特に、根管内に分岐がある場合や破折した器具が残っている場合など、治療が難しいケースでは成功率が低下することがあります。
根管治療の成功率は様々な要因により変動しますが、適切な治療と継続的なケアにより、高い成功率が維持されることが期待できます。歯科保存学会は、そのような根管治療の技術向上や情報交換を目的とした研究会やセミナーを開催しており、歯科医療の質の向上に努めています。

厚生労働省はラバーダムを保険から外した理由

厚生労働省がラバーダムを保険から外した理由について、以下の点が挙げられます。
まず、ラバーダムの使用は歯科治療において、必ずしも全ての治療で必須とされるものではありません。一部の治療では、代替手段が存在するため、ラバーダムの使用が必要とされないケースもございます。このような背景から、厚生労働省はラバーダムを保険適用外としています。
次に、ラバーダムは予防・管理の観点から重要な役割を果たしているものの、現行の医療保険制度下では、予防に対する対価が十分に評価されていないことが指摘されています。このため、予防対策を含む歯科治療において、保険対象とするべきかどうか、検討が必要とされている事項であります。
また、ラバーダムは、歯科医師が個別に判断し、使用することができる材料です。しかし、現在の保険制度では、指定された保険適用の材料や手段を使用することが求められているため、ラバーダムを保険対象とすることが難しいとされています。
このような事情から、厚生労働省はラバーダムを保険適用外としていると考えられます。
今後、歯科治療における予防や管理の重要性がより認識されることで、保険制度の見直しが進む可能性もあると言われています。
それにより、ラバーダムの保険適用が再度検討されるかもしれませんが、現時点では保険適用外となっている状況です。

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